【インタビュー】なぜ英語を話せなかった学生が「社員の9割が外国人」の会社の経営者になれたのか?
はいどーも、ひとしです。
今回は、学内で自ら英会話教室を開講してしまったという大学の先輩が主役です!
なぜ、英会話教室を開こうと思ったのか。
そして、英語が使えるようになれば、どんな世界が広がっているのか。
このようなことを今回のインタビューで語ってもらいました!
これは、興味深い話が聞けそうです。
菊地祐輔プロフィール
photo by yusuke kikuchi
菊地祐輔さん(写真左)
23歳 西南学院大学人間科学部所属 cheers mate代表
三年次にトビタテ留学japanでオーストラリアに留学。現地で一年間ワーキングホリデーを経験。さらに英語教師の資格j-shineを取得。
帰国後は、自身の会社cheers mateを設立。外国人の派遣、そして日本に来た外国人が働ける場所を作り出している。大学のカフェで気軽に英語で注文できる“English hour in library café”を実施。
また、日本人の英語を話す機会を増やすべく、英会話教室を開講。西南学院大学の生徒が学内で英語を使うことを日常化する、そしてその環境作りに、大きく貢献している。
留学生との交流も深めることができ、なおかつ英語力も向上できるなどの理由から生徒からは多大な支持を受ける。
───今回は、「学生の世界を広げるWEBマガジン」ということで、日本の英語教育に対しアツい情熱を持って活動されている、菊地祐輔さんにインタビューさせていただきます。ではよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
日本人は英語を話せないんじゃなくて、話してないだけ!
photo by yusuke kikuchi
───ご自分で英語教室を開かれるほど、英語教育に対して熱心に活動されてますが、どのようなことがきっかけだったんでしょうか。
自分を含めた日本人が何年間も英語を勉強しているのに「話せない」という状況に疑問を持ったことがきっかけです。
日本の英語学習って、よく九九に例えるんですけど、九九って別に先生の前で暗唱するために覚えてるわけではないですよね。それを使って計算を楽にするために覚えるわけじゃないですか。英語の学習方法って、学校とかで覚えることに六年間くらい使います。
なのに、使わない。それでは話せるようになるわけがないなって思いました。九九って、例えば人が七人いて、一人ずつものを八個買ったら、7×8=56って答えられると思うんですけど、ただ九九を覚えただけで使ってなかったとしたら、日常で使えてないと思うんです。
英語では、その逆パターンが起きてると思うんですよ。覚えるのに使わない。もともと勉強していたわけだから、英語が話せないんじゃなくて、話してないだけだと思うんです。だから、日常レベルで英語を使う場所を作って、皆が英語を「話す」ようになれば、英語を使えるようになるんじゃないかって思って始めたのが、cheers mateなんです。
───なるほど。確かに「話せない」ではなく「話していない」というのは、ドキッとしました。その通りだと思います。
日本では無価値なものも、世界では貴重!?
───英語を話せるようになることで、どういったメリットがあると思いますか?
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「海外に行けば価値観変わるぞ~」って言う人たくさんいるじゃないですか。
最初は自分も「そんなわけないだろー」って思ってたんですけど、本当にそうだと思います。日本で価値がないって思われてることでも、世界では価値があったりもするんですよ。世界ってやっぱり、人口も多いじゃないですか。そうなると、求める母数も多くなるんです。求める母数が多ければ多いほど、そこには価値がついてくるので、日本で流行らなかったことが、世界で流行るなんてこともあるんですよ。
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でも言語が分からなかったり、見たこともなかったりすると、そんなこと思いつきもしないんです。それで、日本では価値がないからって「あ~ダメなんや、やめよ」って諦めちゃう。
でも、その人が諦めたことって、もしかしたら世界ではめちゃくちゃ価値があったりするんです。英語が分かれば、そういったことが分かるようになるんですよ。
そういう1つ先の世界をいろんな人に見てほしいんです。その第一歩として始めたのがcheers mateなんです。
───1つ先の世界。僕も見てみたいものです。
日本人でも、日常会話レベルの英語なら誰でも話せる世界を作りたい
───今後の展望とかあれば教えてほしいです。
今考えてることは二つあって、その一つは英語の楽しさを、直接学校に行って教えに行くことです。僕が中学とか高校の時って、全然英語やってて楽しくなかったんですよ。
それは、勉強と思って英語に触れてたからかなって思ったんです。そうじゃなくて、英語を使ってできることが増える楽しさを味わって欲しいんです。
photo by yusuke kikuchi
今、ちょうど幼稚園に教えに行ってるんですけど、勉強を教えるんじゃなくて、子どもと一緒に英語で遊んでます。英語って、日本人にとって新しいことなので、新しい遊びを教えてるという気持ちで、楽しくやってます。
もう一つは、外国人が日本で働ける場所を増やすことと、日本人が英語を話せる機会を増やすことを目指してます。最終的な目標は、日本人でも、日常会話レベルの英語なら誰でも話せる世界を作っていきたいです。
楽しんでる大人の手本になりたい
───cheers mateを運営していく上で、目指すところとか決まってたりしますか?
それは一言でいえます。楽しんでる大人の手本になりたいです。
photo by yusuke kikuchi
僕、先生になりたかったんですよ。でも、僕が子どもだったら、いろんなところでいろんな経験をして、見たこともない世界とか、考えもしなかった可能性を見せてくれる先生に教えてもらいたいと思うんです。だから、そんなことを教えられる先生になりたいんです。
今、先生として頑張るのもいいけど、大学一二年の頃まで、サークル大好きな人で、二個くらい副幹事とかやってて、「飲~んで飲~んで」とかやってたんですよね。
そんな僕が教えられることって、上から投げられたカリキュラムを子どもに伝えることだけだなって思うんです。そこに子供を惹きつける話だったり、それを学んだことによる、その先を伝えることができないなと。そうではなくて、人間として深みがあるというか、僕自身が仕事を、人生を楽しんでいる姿を見せるのが本当の意味での「子どもの手本」なのではないかなと思います。
photo by yusuke kikuchi
そこで子どもが「自分もそんな風に楽しみたい!」と自発的に学び始めたところをサポートするのが、本当の「教育」なのかなと勝手に思ってます。
そのような学校で学ぶことの先にある世界が少しでも見えると、子どもも目的意識を持って学べるのかなぁと思います。
だって、仕事楽しくねぇ~とか言ってる先生の子ども可哀想じゃないですか。だから仕事とか、人生を楽しんでる大人の手本になりたい。それが、最終的なゴールですかね。
最後に
いかがでしたでしょうか?
約10年間、机に向かって英語を勉強している私たちですが、それだけやっているにも関わらず何故日本人は英語が話せるようにならないのか?
彼がその答えを提示してくれたかのように、僕には思えました。僕も、菊地さんに英語を教えてもらっているのですが、あまり英語の勉強をしているという感覚はありません。
いろんな人と触れ合って、国籍関係なく沢山の人と仲良くなる。そこから、世界中の価値観や文化を学ぶ。そのためのツールの一つとして上手に英語を使えるようになることを目指して、彼について行っています。
彼から英語を教わると、英語は「勉強する」ものではなく、「使うもの」なのだと、つくづく思い知らされます。皆さんも、英語を日常で使ってみることを意識して、生活してみるのはいかがでしょうか?
さてここで、彼の会社であるCheers mateの情報をお伝えします。
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