LGBTツーリズムで、世界をもっとステキに!
どーもー!
大学を自主全休しがちなナマケモノ・りお です!
みんなはちゃんと学校いってますか?(笑)
単位はしっかりとりましょうね❤︎
さて、みんな大学で何を専攻してますか?
筆者は一応、大学で観光学を学んでるんですけど、
今期の授業が面白かったので、その授業に関連して
今回は「LGBTツーリズム」
を紹介しようと思います!
LGBTってなんやねんって人いると思いますが、ご安心ください。
ちゃんと説明しますよ。
LGBTツーリズムとは
簡単にいうと、
”LGBTの人々が快適に旅行できるような環境や商品づくりを行うこと”です。
実はLGBTの人たちは金銭的に余裕のある人が多く、
旅行も好きで、なんとパスポート所持率は…
一般の人の倍以上。
素晴らしいですね…。しかも、消費意欲の高い人々も多いんです!
そのため、海外では富裕層マーケットの中にLGBT層が含まれたりします。
そもそもLGBTって何?
L: レズビアン (女性の同性愛者)
G: ゲイ (男性の同性愛者)
B: バイセクシュアル (両性愛者)
T: トランスジェンダー (心と体の性が一致しない人)
↑ などの人々のことを総称してLGBTと言います。
※もちろん、この4種類に当てはまらない人たちもいるのですが、ここでは総称してLGBTと表記します。
LGBTを公表している有名人
カズレーザー(バイセクシュアル)
はるな愛(トランスジェンダー)
AyaBambi(レズビアン)
世界的に活躍するダンスユニット。
マドンナや椎名林檎とも共演をし、パフォーマンスを行っている。海外で結婚した同性カップル。
世界・日本におけるLGBT
LGBTの割合
日本では、全体の約7.6%がLGBT
(電通ダイバーシティ・ラボ 2015年調査 )。
これは “AB型の人“や、”左利きの人” とほぼ同じ割合なんです!結構な人数いますよね。
世界全体では、約8%がLGBTだと言われています。
LGBTの経済効果
2015年の調査結果によると、LGBTツーリズムによる経済効果は、
全世界で約23兆円
→これは東京オリンピックが都内にもたらす経済効果とほぼ同等!
す、すごい…。
LGBTツーリズムの市場は、まだまだ成長の余地がありそうです!
日本のLGBT観光
2016年の訪日外国人数2400万人のうち、
約192万人がLGBT当事者であると推測できます。
そうなると結構大きな規模になりますよね!
これからどんどん訪日外国人数が増えると言われているので、日本のインバウンド市場において
LGBTによる経済効果は無視できません!
むしろLGBT向けの商品をつくったり、
LGBTの人々が日本に関心を持ってもらえるような
観光地づくりやPR、LGBTに偏見のない環境づくりを
積極的に行っていく必要があります。
これが、LGBTツーリズムです!!!
LGBTに人気の渡航先
やっぱり、LGBTへの理解がある国や、
同性婚などの法的制度がある国が人気のようです!
↓ LGBTツーリズム先進国は以下の通り。
スウェーデン
福祉国家として知られているスウェーデン。
福祉や学校教育など、様々な分野において
世界中の注目を集めています!
そんな中、近年LGBTフレンドリー国でもトップに!
オランダ
世界で初めて同性婚を合法化したのはオランダ!
80%以上もの人々が「暮らしやすい」と答える、LGBT先進国なんです。
同性カップルの養子縁組も認めているし、
結婚と同じく、相続や社会保障などの法的権利も認められています!
これだけLGBTに寛容な国なら、旅先として人気な理由も頷けます。
カナダ
多くの州が同性婚を合法化しているカナダ。
カナダ国籍以外のカップルもカナダで挙式をすると、結婚証明書を取得することが出来ます!
なので、それ目的でカナダに渡航する人も多いんだとか…。
タイ
アジアの国ではタイが人気!
タイでは特にレディボーイ(女性の格好をした男性)が有名で、逆にトムボーイ(男性の格好をした女性)もいます。
タイで認知されている性別を細分化すると、
「約18もある」と言われているので、
性に対してすごく寛容的な国ですね!
ただ、まだ同性婚は合法化されていないんです…。
アジアで初めて同性婚を合法化した台湾に続いて、
タイをはじめアジア全体で合法化の動きが強まってくれることを願ってます!
同性愛が死刑になる国
サウジアラビア・イラン・スーダン・ソマリア・イエメン・モーリタニア・アフガニスタン・パキスタン・アラブ首長国連邦・北朝鮮など…。
主に中東やアフリカの国が多い印象。
また、死刑にはならなくても、
違法でなんらかの処罰が与えられる国も多数あります!
こういう国には行けませんよね。
なにより、自分のアイデンティティが認められないって悲しすぎる。
日本はLGBTにフレンドリー?
海外のLGBT事情は、かるーく知っていただけたと思います!
では、日本の場合はどうでしょうか?
はっきり言って、日本は他の国に比べるとLGBTがあまり受け入れられていない気がします。
というより、あまり知られていないという方が正しいかもしれません。
周りにLGBTの友達とかがいないと、普段気にしませんよね。
でも、割合でいうとAB型・左利きの人と同じくらい、LGBTの人が日本にもいます!
そう考えると、意外と身近にLGBT当事者の人がいるかもしれません。
いや、もしかしたら今この記事を読んでいるあなた自身、実はLGBTかもしれませんよ?
ちょっと興味でてきました?(笑)
受け入れる、受け入れないの前にまず知りましょう。
きっと男/女っていう分類がぶっ壊れる未来に、一歩近づくはずです!
LGBT誘致に向けた日本での取り組み
実は、日本も少しずつ前進しています!
日本初の「同性パートナーシップ条例」
日本では、2015年に渋谷区が初めて
「同性パートナーシップ条例」を施行しています。
これは同性婚とは異なり、戸籍に関わるものではありませんが、
住宅の契約や、通院や入院の際に夫婦のような関係性が認められます!
これは日本で同性婚が、LGBTが認められる大きな一歩!このような活動が広まって行けば、
LGBTの観光客が日本に来やすくなる環境もできあがります!
プライドパレード
こういうイベントは世界各地で行われていて、
もちろん日本でも行われています!
東京で行われた5月7日のパレードには、
会場と沿道の合計が6万5000人、行進には5000人が参加しました!
こういったパレードやイベントに参加するために国境を超える人も多いので、
LGBTツーリズムの重要な目的の一つとなっています!
さいごに
「人は女に生まれるのではない、女になるのだ。」
フランスの女流作家・評論家である、シモーヌ・ド・ボーヴォワールさんの言葉で、
「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」という一節があります。
私はこれを初めて聞いたとき、たしかにな。と頷いてしまいました。
例えば、男の子は黒、女の子は赤のランドセルが一般的でした。
男/女に生まれたのではなくて、私たちは社会的要因によって、徐々に男/女になっていった。個人的にはそう感じています。感じ方は人それぞれですが…。
まずはこの記事を通して、
ジェンダーや、LGBTを身近に感じてほしい。
これからLGBTフレンドリーの国が増えてほしいし、日本もその仲間入りをしてほしい!
LGBTの人がもっと気軽に旅行できる国を増やしたいし、堂々と住める世界を作りたいなー。と、私は個人的には思っています。
LGBTツーリズムはオリンピック並みの経済効果も期待できるので、推進することで、LGBTへの理解が深まったり、暮らしやすく、旅しやすくなったらいいな。
いつか日本にたくさんのLGBTの人が来てくれますよーに!