タトゥーは文化だ。若者に広がりつつある「個性」としてのタトゥー
みなさんごきげんよう。
先日、電車で指にタトゥーが入っている女性を見かけてかっこいいなあと思わず見とれてしまった sawaです。
実は最近、タトゥーにとても惹かれています。
でも実際タトゥーってどうなの??
世間ではタトゥーに対してマイナスなイメージを持っている人が多いと思います。
だけど、
それってなぜでしょうか?
タトゥーに対するイメージって?
photo by iivangm
タトゥーに対するイメージって、正直あまり良くないと思います。
私自身ピアスを開け始めた頃、母親に
「お願いだからタトゥーだけは入れないでね!」
と冗談混じりに(?)言われたことがあります。
タトゥーが入っている人=怖い
というステレオタイプが大きいと思います…
でも、地方の昔の漁師さんたちは溺死しても身内に分かるように全身にタトゥーを彫っていたという話もあるんです。
そういう地域ではタトゥーは邪険にされていません。
しかし、アウシュビッツ収容所などでは囚人番号を彫られていたり、中国では昔罪人に刑罰として入れ墨をしていたりしました。
そういった過去の歴史がいまのネガティヴな印象に繋がっているのだと思います。
外国のタトゥー事情
なんとなく、
「日本より海外の方がタトゥーに対して寛容」
というイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか?
イギリス
photo by The Dame
ロンドンでは、世界最大のタトゥーコンベンション「LONDON TATTOO CONVENTION」
が開催されることで知られています。イギリスでは一般的にタトゥーはタブー視されていないようです。
○就職や仕事
階級社会の国なので、上流・中流階級の人はあまりタトゥーを入れません。
一方、労働階級ではタトゥーを入れることは広く受け入れられていると言えるそうです。
イタリア
photo by Pedro Szekely
アートの国 イタリアでは、個性的な彫り師が多い国です。タトゥーは老若男女、国民に広く受け入れられています。2010年には、タトゥーの入った女性がミスイタリアに選ばれています。
○就職や仕事
公務員などでも、タトゥーの制限はありません。
先進国で最もタトゥーに対して寛容な国と言えるでしょう。
中国
photo by Micael Faccio
中国の刺青は非常に古い歴史を持っています。
現在では可憐で繊細な作品を彫る有名アーティストが多数存在し、
世界的に見ても先進的だと言えるのではないでしょうか。
しかし、一般の人たちからは厳しい視線をむけられるのが現状です。
○就職や仕事
刺青が入っていると、軍隊・警察・公務員には採用されません。 一般企業への就職も難しいとされています。
アメリカ
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2013年度の調査では、40歳までの国民の40%がタトゥーを入れているそう。
日本に比べてやはり、タトゥーに対しては比較的オープンでカジュアルです。
しかし、タトゥーに対する反発心を持っている人はゼロではありません。
○就職や仕事
自由度の高そうなイメージがあるが、洋服で隠れるところ以外は主に禁止されています。
みなさんどう思ったでしょうか…?
世界にはタトゥーに対して色々な考えがあるようです。
タトゥーを入れている有名人
韓国のアイドル
BIGBANGメンバーG-DRAGONは右肩に
「Too fast to live, too young to die.」
(生きるには早すぎる、死ぬには若すぎる)
というタトゥーが入っています。
ソロ歌手のキム・ヒョナは肩甲骨の部分に
「My mother is the heart that keeps me alive.」
(母はわたしを生かす心臓)
と彫っています。
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りゅうちぇるさん
人気タレントのりゅうちぇるさんのタトゥーが話題になりました。
彼の両肩にはそれぞれ、
奥さんのペコちゃんの本名「TETSUKO」と子ども名前「LINK」の文字が彫られています。
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りゅうちぇるさんは
「こんなに偏見のある社会 どうなんだろう。
仕方ないよね。ではなく、僕は変えていきたい。」
とコメントしました。
しかし世間の反応は意外にも冷たいものでした。
テレビ関係者は、
「ワンポイントのタトゥーでも画面に映すのはNGです。モザイク処理されたタレントもいます。タトゥーを隠せば良いかというと、そう単純ではありません。彼は『偏見と戦う』というようなことを言ったようですが、一般層のタトゥーに対する拒否感は強く、このような層に対してケンカを売ったようなものです。」
「好感度も認知度も高く、本来ならこれから育児関係や家庭用品のCMへの起用が期待されるところでした。しかし、今回の一件で起用はなくなったのでは。」
と語っています。
りゅうちぇるさんのタトゥーに対して肯定的な芸能人もいますが、もちろん否定的な人もいます。
タトゥーを入れると献血ができない!?
欧州サッカー界ではタトゥーを入れている選手が多い印象を受けます。
一方で、日本でも有名なイタリアリーグのユベントス所属でポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド選手は「献血ができなくなるから」という理由でタトゥーを入れていないそうです。
photo by Jan S0L0
タトゥーを入れていると献血ができないというのは本当なのでしょうか。
答えはイエスともノーとも言えます…
消毒が十分に行われていない器具が使用されることがあり、その場合、肝炎等のウイルスに感染する危険性があるからです。
そのため、6ヶ月以内に入れ墨をした人は献血ができないそうです。医師の判断によっては、リスク回避のため6ヶ月過ぎても献血ができない場合もあります。
ピアスを開けたばかりの人も同じことが言えます。
わたしはタトゥーに抵抗のない人間ですが、
もし万が一、緊急で輸血が必要になった時に自分の血が使えないなんて事になったら。
タトゥーを入れた事を後悔するかもしれない。
これからタトゥーを入れようと考えている人は、
タトゥーを入れることによるリスクを
よく考えたほうが良さそうです。
タトゥーだって、ピアスやメイクや服とおなじ
phoyto by Ubuntu Party
今はいろんな人がピアスをつけています。
おへそや眉、鼻や舌などのボディーピアスだって普通になってきていますよね。可愛いデザインのピアスもいっぱい売られています!
ピアスやメイクと一緒で、タトゥーも
ファッションの一部として楽しむ若者は増えています。
実は最近、タトゥーは怖いというイメージを払拭するような、かわいらしいものも出てきました。
たくさんある種類の中から一部を紹介します!
和彫り
日本の伝統の図柄をモチーフとした作品。
現在は海外でもスタンダードなデザインになってきました。
そのデザイン性と歴史的背景により世界的にも非常に評価が高いです。
図柄にはそれぞれ意味が込められていています。
龍は「王者」「権力」「四大元素(空気・火・水・土)」
虎は「勇敢」「強さ」「情熱」「才知」
鯉は「知識」「忠誠」「長寿」
などをそれぞれ象徴しています。
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水墨画タトゥー
中国などで人気の高いデザイン。
繊細なものから迫力のある大胆なデザインまで、スタイルに多様性があります。
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ブラックライトタトゥー
ブラックライトを当てると浮かび上がるタトゥー。
昼間はあまりタトゥーに気づかれたくないけれど、ブラックライトの照明が使われているフェスやクラブなどの夜遊びシーンでお洒落に目立ちたいという若者たちの間で評判になっています。
別名「UVタトゥー」
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ボディースーツタトゥー
名前の通り、服を着ているかのように全身で1つのタトゥーを描くスタイル。
中でも、ジオメトリックやブラックアンドグレーのボディースーツが多く見受けられます。
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ホワイトタトゥー
白いインクで彫るもので、女性にも人気が高いです。
年月と共にほとんど見えなくなる場合もあるそう。
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期間限定で楽しめるタトゥー
タトゥーは入れてみたいけれど、ずっと消えないのはちょっと…という方も多いのではないでしょうか。
最近では少しの間だけ楽しめる、消えるタトゥーが流行っています!
一生残ってしまうタトゥーとは違い、気軽に試せそうです◎
ヘナタトゥー
2週間程度で消えるタトゥー。
タトゥーと言っても彫らないので痛みもありません!
わたしもタイに行った時、
帰国する頃には消えるように旅の始まりにつけて楽しみました〜❤︎
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ジャグアタトゥー
最近人気の出てきたジャグアタトゥー。
こちらも2週間ほどで消えるフェイクタトゥー!
植物性の染料で肌を染めるため痛くもないし安心です。なんと子どもでも楽しめます!
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海外だけでなく、日本各地でもヘナタトゥー・ジャグアタトゥーはできます!
一生残るって考えるとちょっと抵抗もあるしデザインも場所もすごく迷うけれど、
期間限定だと、思い切って楽しめそう♡
タトゥーシール
最近はファッションとしてタトゥーシールが人気です!タトゥー シールは、実は通販や身近な店舗で購入できます。
わたしが好きなタトゥーシール ブランド「opnner」はネット販売に加えて、全国の複数店舗で販売しています。
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タトゥーは「文化」であり、「個性」だ。
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現代社会では個性が殺されて、
協調性を押し付けられているように感じます。
例えば、
高校で髪を染めるのが禁止のところや、髪ゴムの色が指定のところもあります。規律は必要だけれど、理不尽なことが少し多すぎるように感じてしまう…
そんな中、
髪型や髪の色や口紅の色、アイシャドウの色、爪の色、ピアス、洋服…
好きなものを、好きな色を、タトゥー を、
堂々と身につけて街を歩いている若者を東京で見かけました。
その時わたしは、
好きなものを全身で表現することはとても素敵なことだと感じました。
生きていることを実感できる
そんなちょっと臭いセリフが頭に浮かびました。
誰に迷惑をかけているわけじゃない。
誰もが自分らしく生きていい。
きっと社会は変わってきているはずです。
タトゥー だって好きにいれてもいい。
まだまだ世間はタトゥーに対して厳しい目を向けています。
そこに真っ向から立ち向かうのは困難かもしれない。
だけどわたしはタトゥーを入れる若者が
もっと堂々としてもいいと思います。
ただ、誰かの好きを、個性を、
否定しないでほしい。
そう思うのはわがままでしょうか。