学歴もコネも必要ない!?大学に進学せず大手航空会社内定を勝ち取った話
おいっす!基本お店で注文する飲料は、氷少なめで頼みます、kyosukeです。
今回はと言うと!お題の通り、学歴もコネもないのに大手航空会社から内定を貰った方にインタビューしてきましたよ!
ミラクル内定を獲得したのには、それ相応のミラクルな裏付けがありました。その真相について語り尽くしていただいたのが、Tatsuyaさんです!
※実は私KyosukeとTatsuyaさんは同じ都内シェアハウスに住んでいるため、インタビューはリビングで行いました!
-Tatsuya’sプロフィール
photo by kyosuke
▼基本プロフィール
Tatsuyaさん
東京都大田区出身
26歳
王道な就活とは異なる方法で国内某大手航空会社の正社員として内定を獲得する。
現在は、新たな可能性を求めIT業界へ転職し活躍の幅を広げている。
-1.大学では何を学んでましたか?
photo by kyosuke
―いや、大学には行ってないよ。というより行きたくなかった。
兄が、毎日親のお金で酔っ払って家に帰ってくる姿が反面教師になって、4年間遊びに行くのに学費を何百万も払うのはもったいないと思ったから。(笑)
だから高校卒業したらバリバリ働きたかった!でも、将来に繋がる何かは学びたいと思ったから、自動車やバイクの設計、整備の専門学校へ進学する事にしたんだ。いやでも、この時点では特別自動車が好きとかではなかったんだよ。
エンジンって何?くらいの知識量だったし、そもそもそんなに興味もなく、なんとなく高校の時の先生の後押しもあり入学したという感じかな。
-2.でもその後、大手航空会社に入社…?できるものなんですか?
photo by kyosuke
―いやいや、もちろん行けないし行ってないよ。
専門学校卒業後はホンダで車ディーラーの整備士として22歳まで2年間勤務したよ。
冗談抜きで、ほんとーーーーーーに大変だった。(笑)睡眠時間なんて4時間もない日が続くのは当たり前で。21歳の春には将来について考え始めたなぁ。
一緒に働く上司を見てこのまま働いたときの10年後の自分が見えてしまってさ…。自分の居場所はここではないと感じて、とにかく環境を変えたいと思った。でも当時何をしたらいいのか、全くわからなかった。
そんな状況を打破してくれるきっかけが訪れた!
転機!
-3.ズバリ!そのきっかけとは?
―ふらっと立ち寄った本屋でこの1冊と出会い、人生が激変した。
この本に出会うまで、海外には興味すらなかった。
だけど、当時の自分と同い年くらいでこんなに素敵な生き方をしている人が世の中にはいるんだと感動して、世界に興味を持つようになったよ。
その後、ネット検索からブログ村、世界一周ブログを見て『旅』の存在を知った時に、
俺がしたかったことってこれだ!!
ってなったんだよね。
世界一周は150〜200万円くらいでできることも分かっていたから、「貯金いくらあるかな〜…200万か。よし、十分。仕事やめよ。」ってな感じで、サッパリと旅にでることを決意したんだ!(笑)
完全に引き込まれて、3月いっぱいで仕事をやめ、バックパッカーの一人旅に出る事になった。
ちなみにこの本と出会って3ヶ月後には仕事を辞めてた。
-4.お仕事を辞めて旅にでる…!?え、詳しく!どういう事ですか!
photo by tatsuya
―えっとね、4月20日に日本を離れて、最初の国は日本人があまりいない途上国に行きたかったから、まずは片道3万円で航空券の安かった、セルビアに飛んだ!
英語も最初全くできなかったから、入国審査のときは名前とジャパンしかわからなかった。(笑)
本当に何もわからないまま、1周間セルビアを放浪し、クロアチア→アルバニア→ギリシャ→ブルガリア→トルコ→エジブト→ダハブと周遊したよ。
その旅路ダハブでチャリ旅をして仲良くなった日本人Kodaiさんに再会するためにオーストラリアへ行ったことから、旅費を稼ぐべくワーキングホリデーを始めることになったんだ〜。
-5.え、ワーホリってそんなに急に始めることできるんですか?
photo by tatsuya
―必要なのは、納税者番号と銀行口座、あとは携帯電話だけ!仕事紹介センターなどが宿に入っているところがあり、そこに泊まれば宿から仕事を紹介してもらうことができる仕組みになってるからけっこうスムーズだよ。
オーストラリア滞在期間は5ヶ月位で、最初の2ヶ月は収入0!(笑)その後は、時給25ドルで芋掘りを月曜から金曜で朝6時から15時まで頑張った。土日も朝5時起きでトマトをダンボールにつめる仕事をしてたよ。
いや、笑ってるけどね、マジできついんだよ、芋掘り。(笑)ラグビーボールくらいのめちゃデカくて重い芋だから(笑)
3ヶ月間は手取りで月収50万円くらいだった!この3ヶ月で100万円くらい溜まった上に毎日がめちゃくちゃ楽しかった。
でもワーホリするためにきたわけではないから、その後東南アジアへと再度旅に出る事にしたんだよ。旅自体は7ヶ月で約20ヶ国くらい周ったかな!
最後の東南アジアではタイ・カンボジア、ラオスに滞在して~、特にタイでは、もうね、豪遊したよね。(2人で大爆笑)
-6.帰国後、就活はどのように進めていったのですか?
photo by tatsuya
ーそろそろ日本に帰国しようかと空港を歩いているときにふと、飛行機の周りを走っている車はメンテナンスする人が絶対必要だし、そういう職もあるんだろうなと思ったんだよね!
でも大手航空会社って、中途採用を全然募集しない事で有名じゃん?求人で検索しても正社員の募集とかはやっぱり見つからなくてさ〜。
『んー、だったら直接電話して聞いてみよ!』
そう思って即行動!
旅から帰ってきたばっかりで、断られて当たり前精神が残ってたからか『こんなでかい会社なら1人くらい雇ってくれるだろう』と安易な考えが思い浮かんでさ、
某大手航空会社に電話をしたけど返事はなかったわ。
でも折れずにまた違う大手航空会社に連絡してみた所、人事の方と電話で少〜しだけ、希望は薄いけど、会話することができたんだよ。
面接官「今おいくつですか?」
Tatsuyaさん「―24歳です。」
面接官「今までなにしてたの?」
Tatsuyaさん「―世界中を旅しながら、ワーキングホリデーしていました。」
面接官「日本でも働いてたの?」
Tatsuyaさん「―ホンダで整備士をやっていたことがあります。」
面接官「そうですか。一応、履歴書を送ってください。目だけは通しますので。」
こんな経緯で履歴書を送ったわけなんだけど、なんせ反応があまりにも悪かったから
『あ、やっぱ無理なんだ。』って思ったよ。
でもね、その後3日くらいしたら、『筆記試験来ませんか?』って電話が来てさ!
-7.すごい方法で企業にアプローチしたんですね!その後が気になります。
photo by kyosuke
―うん、筆記は国、数、英、歴の試験で、正直あんまり自信がなかったわ。けど運良くなのか筆記は通り、面接に関しては不気味なほどスムーズに進んだ。1次も2次も基本的にほぼ旅の話しかしていなかった、けど初めて一緒に働きたいと言われて手応えを感じたなあ!
でも、人事7人に対して自分1人の最終面接では、面接官に1人クセの強い方がいたね〜。
『旅って娯楽でしょ?』『芋掘り?(笑)』『またすぐ旅に出たり、辞めたくなっちゃうんじゃないの?』とか容赦なく言われたけど、この時試されていると思ったんだよね。
『ミャンマーとかに事業部つくったらいく?』という質問に対しても、
『いえ行くつもりはありません。もう100%やりたかった旅を成し遂げる事ができたので、日本で活躍したい気持ちがあります。』みたいに、とにかく会社に貢献したいという気持ちを全面に出した解答をしたよ。
結果はその日の夜に電話が来たね、早かった。
『今回は中途を1名しかとらない。本来は、他に候補でいた2名のどちらかだと検討されている中で君から電話があり、Tatsuya君の方がおもしろそうだと最終的に社長が判断した。』
嬉しかったーーーー!
-8.最後に学生にメッセージを!
photo by kyosuke
―本当にタイミングと運がよかったんだと思う!
でも、旅して視野が広がったからこそ、周りがどうとかではなく自分の気持ちに素直になり、迷う事なく行動できたね。
求人出していないからダメなんだという先入観よりも、求人出していないのに電話してくるんだという自分の熱意の方が強いと信じてたよ。
とは言っても、大手航空会社は全体的に中途採用ではあまり入社するケースがないから、本当に異例な事ではあるんだと思う。
勝因はあれかな、一人旅の帰国後すぐだったから、鮮度があった事かな!(笑)
1年前とか2年前の事だと中々ね、自分もそうだし相手からしてもそそられるモノに差が出てくると思う。
自分にも外国独特のグイグイ感みたいなものって言うのかな、超が付くほどの積極性があったから、
本当にそれは旅で育まれたものだと思ってる。
旅があったから大手航空会社から内定を貰う事ができたよ。
今がどんな環境だろうといくらでもやり直せるし何歳になろうとチャレンジできるよ。
旅はいいよ。頑張ってください!
ありがとうございました!
photo by tatsuya
いかがでしたか?日本の就活と聞くと、皆様が今思い浮かべた、型やルール、規則のオンパレードなイメージだと思うのですが、今回のインタビュー記事を読んで無事、就活に対する固定概念がぶっ壊れたのではないでしょうか?(笑)筆者もその1人です。
旅が必ずしも就活を助けてくれるとは思いません。それでも旅での経験が、その人に計り知れない魅力をつけてくれるのは事実だと思うんです。そのような魅力を人事の方は見抜けるのかもしれませんね。
今この記事を読んでいただいた全ての方に、就職を考える上で少しでも参考になれば幸いです。
以上!卒業悲願のKyosukeでした!