20万でヨーロッパ一周⁉~倹約バックパッカーの節約術を大公開~
(※本記事は2019年2月2日に更新されています)
みなさんこんにちは~。
普段は研究、ときどき一人旅。倹約バックパッカーのあっきーです。どうぞよろしく!
ときどき世界のどこかを放浪している僕なんですが、卒論提出を間近に控えたある日ふとこんなことが頭によぎったんです。
「あっ、ヨーロッパ一周したいかも。」
即決です。
こんな軽いノリで決まってしまった僕の卒業旅行。
「お金はあるのか?」
「いや、削れるお金を削ろう!」
こうしてたったの20万でヨーロッパを一周しちゃった大学生バックパッカーが実践した節約術。
全部教えちゃおうと思います!
それではいってみよう!
どんなルートでヨーロッパ一周?
バックパッカーたるもの、旅の仕方は十人十色。
みなさんに
「ヨーロッパ一周計画を練ってみましょう!」
って言っても全員違うルートが出てくるはずです。
そう、一重にヨーロッパ一周と言っても旅の仕方は人それぞれなんですよ!
ですので、あくまでもコイツはこう行ったんだ〜程度に見ててくださいね。
僕が回ったルートはズバリこんな感じです。
反時計回りにぐるっと。
地図データ©2018 GeoBasis-DE/BKG(©2009), Google, Inst. Geogr. Nacional, Mapa GISrael, ORION-ME
スタートはイタリアのローマにしました。
そこから中欧諸国を巡り、西はロンドンまで進んでそこから南下するルート。
最終目的地はスペインのバルセロナ。
ルート決めなんですが、基本的にいつもその時の気分で決めてます。
今回の場合、最後にサグラダファミリアを見たかったというのが一番デカかったですね。
旅費の内訳を公開
ルートについて軽く触れた後は、いよいよこの記事の本題に入ってみようと思います。
あの1ヶ月、僕がどれだけのお金で旅したか。
ぶっちゃけます。内訳は以下の通り。
航空券代:70,000円
ヨーロッパ圏内の移動代:30,000円
宿泊代(24泊):30,000円
食事・観光代:80,000円
通信代(1ヶ月):3,000円
合計:213,000円
「あれ?なんかコイツちょっと盛ってね?」
えーと、キリがよかったので20万です。
24時間ぐらい凝視してれば上の数字が200,000に見えてくるはずです。(笑)
まあこんな感じで、今後はすべてホンネを語っていきますのでしばらくお付き合いください。
意外と簡単!自炊してみよう!
ヨーロッパで間違いなく削れるのが食事代です。
「断食こそ正義 卍」
と言っているわけではなくてですね、ヨーロッパの外食というのはものすごく高いんです。
いわゆる日本のファミレスみたいな価格帯のものが少なく、1食最低でも€8.00(約1,000円)程度。
毎日マクドナルドに駆け込んでも安上がりなんですがねぇ~。(安心してください、太りますよ)
ならば自炊しちゃおう!というわけです。
ユースホステルは自炊の味方
実はバックパッカー御用達・ユースホステルには大概キッチンがついていることが多いです。
そして街の中心部の宿だったとしても、案外近くにスーパーがあることが多いです。
チェックインする時に簡単な英語で、
「Where is the supermarket?」
と聞けば宿のスタッフさんがだいたい教えてくれます。
僕はよく観光客用に宿に置いてある街の地図に◯をつけてもらうことが多いですね。
実際何食べてたの?
向こうは小麦がメインの食文化なのでパン、パスタ、ピザが本当に安いんです!
1ヶ月の半分以上、主食がパスタになってました。(笑)
そして、ヨーロッパには有名な料理もありますよね。
イタリアのピザ、
ドイツのビール、
イギリスのフィッシュ&チップス、
スペインのパエリア…
全部食べました!
あくまでも僕が自炊をしていたのは料理に特にこだわりのない国だけで、「絶対コレを食べる!」と決めていたとこではしっかり外食してました。
ちなみにヨーロッパで一番オススメしたいのは、中欧ハンガリーのフォアグラ。3,000円もかからずに世界三大珍味を食べられるので、お腹とお財布にやさしい国です!
(ブダペストのCafé Körはけっこうオススメです!)
通信代を節約しよう!
今回の通信代、なんと1ヶ月3,000円。
「日本の通信料と大して変わらないじゃん!」
ありがとうございます。
みなさんやっぱり旅行中ぐらいはSNSに何かしら投稿したくなりますよね?
そして、道に迷ったときに通信環境があると少し安心しますよね?
でもヨーロッパで1ヶ月間海外用のWi-Fiを借りるとなると使用料金が桁違いです。
たぶんそれだけで3万ぐらい持ってかれます。(笑)
「あーオレにはやっぱムリだ」
そんな金欠の人たちに朗報です!
周遊SIMって知ってますか?
1ヶ国でしか対応していない廉価のSIMカードと違って、スマホでの設定でデータローミングオンにするだけである程度の範囲の国で対応できる優れモノ。
これはヨーロッパだけではなくて、大学生に人気の東南アジアなんかで使えるものもあるんです。
気になったらとりあえずAmazonで、
「ヨーロッパ 周遊 SIM」と検索してみましょう。
経験上、現地購入より日本で準備する方がお得な気がします。
僕は今回、イギリスの携帯会社Three SIM(3GB)を使用していました。
この他にも
・Mighty SIM(ヨーロッパはZone1)
・AIS SIM(タイの携帯会社)
といったものもあります。
それぞれのSIMカードに特徴があるので、使用期間や使用国、データ量を考えて購入を検討してみると良いと思います。
僕は3GBのものを買ったんですが、12GBのものでも5,000円で買えるのでそちらにしても良いのかなと思います。
‼ここで注意点‼
これはどのスマホでも使えるというわけではなくて、あくまでSIMフリー端末でしか使えないワザなんです。
SIMロックとはなんぞや…?
通常、docomoとかの国内携帯会社のショップで買ったスマホにはSIMロックというのがかかっています。
携帯会社を通して購入した端末はその会社のSIMカードのみにしか反応しないように設定されているんです。
つまり、買った状態のまま旅先でSIMカードを購入し入れ替えても、そのスマホは反応してくれないんですよ。
ではどうすれば…?
SIMフリー端末を手に入れよう!
SIMフリー端末を持っていないから現地SIMを使えないかというとそういうわけでもないんです。
実はこのSIMロック、購入から半年経っていれば無料で解除することができるんです。
つまり誰でも簡単にSIMフリー端末が手に入る!
大手3社のSIMロックを解除する方法は下のURLから飛べるので、皆さん是非試してみてください。
まとめると…
SIMロック解除
↓
Amazonで周遊SIM購入
↓
当日スマホのSIM入れ替え&データローミングオン
これ、やってみると意外と簡単です!
SIMロックの解除ができているか気になったら、出国前に携帯会社のカウンターに行って解除できているか確認してみてもいいかもしれませんね。
格安バスを活用しよう!
お次はこちら。
ヨーロッパでの移動をどうしたかって話です。
僕のおすすめは、
6時間以内の移動であればバス。
それ以上なら夜行バスor電車or飛行機。
(僕はやらなかったですがユーレイルパスを使って鉄道旅行なんていうのも楽しそうですよね)
そんなわけで隣国の大都市との距離が近いヨーロッパでは格安バスを多用していました。そして、これまた便利なのがアプリで予約できるということ。主に使っていたアプリがこちら。
GoEuro
Photo by Akkey (Screenshot at App Store, Apple Inc.)
すべて英語で書かれているサイトですが、地名だけ覚えてしまえばそんなに大したことないです。
このアプリからもチケット購入ができるとのことだったんですが上手く使えなかったので、主に飛行機や電車との価格比較用として使っていました。
FlixBus
Photo by Akkey (Screenshot at App Store, Apple Inc.)
こちらも基本すべて英語で、GoEuroと仕様は似ていますが、FlixBusが格安バス会社の中でも一番使い勝手が良いと思います。
理由は2つあって、
・アプリがあるのが唯一この会社だけ
・アプリのバーコードを見せるだけで乗車できる
という感じのことがあるためですね。
ざっとまとめてみると、
GoEuroで格安バス各社の料金を比較
↓
さほど大差がなければFlixBusで予約
↓
当日はアプリのバーコードとパスポートを見せるだけで乗車
の流れでこれらのアプリを使っていました。
PayPal
Photo by Akkey (Screenshot at App Store, Apple Inc.)
さっきのFlixBus、確かに使いやすいバスなんですけど一つだけ困ったことがあったんです。
支払いで日本のクレジットカードが弾かれがちだということ。
そんな時は支払いをこのPaypalに指定してみるといいと思います。(僕はこれを使ってから弾かれなくなりました)
このサービスは、持っているクレジットカード情報とメールアドレスを登録して、支払いは登録したメールアドレスを通して行うというもの。
カード情報が相手に行かないので、どこの国のカードであっても弾かれる可能性が少ないんです。
もちろん情報が相手に行くことが無ければスキミング予防にも使えるので一石二鳥ですね。
こんな方法で飛行機は安くなる?!
Photo by Akkey
今回のようにヨーロッパへ行こうとすると、どうしても一番お金がかかってしまうのが日本とヨーロッパを往復する飛行機のチケット代。
そんな高い国際線のチケットも工夫次第じゃけっこう安くなるんです。
冬のヨーロッパってどうなの?
僕が行ったヨーロッパ。その時期は冬。
大学生にとっては長い長い春休みというこの時期の一番の魅力は安いということ。
少ないお金で行きたい大学生的にはこの時期を有効活用したいものです。
安いから見るとこが少ないかといえばそんなこともなくて、社会人になったらまず行けないような雪化粧のヨーロッパが楽しめますよ!
周遊航空券でとってみよう!
周遊航空券を予約して安くするというこのワザは使える時も使えない時もあるのですが、
特に一筆書きで回りたいという方がいたら参考にしてもらうといいと思います。
Photo by Akkey (Screenshot at Skyscanner Website)
僕に限らず多くのバックパッカーが使っているのがこのSkyscannerというサイト。
「往復」「片道」「複数都市」
の3つの項目があるんですが、この中でも僕は複数都市を選択して国際線チケットをとることが多いです。
例えば今回の旅は
スタートはローマ。最終目的地はバルセロナ。
〇別々の航空券
東京⇔ローマは65,000円
バルセロナ⇒ローマは9000円
〇周遊航空券
東京⇒ローマ&バルセロナ⇒東京が69,000円
周遊航空券でとった方が5,000円得!周遊航空券の方が安いこともあるんです。
他にも乗継の便利さや時間の有効活用を考えると、周遊航空券を買ってしまった方がお得なことが多いんですよね〜。
イギリスの国際線利用は割高
航空券を購入する際、チケット代の中には純粋な航空券代のほかに空港税というものが含まれています。日本では旅客サービス施設使用料と書かれていることが多いですね。
同国最大のヒースロー空港をはじめとしたイギリスの空港というのはこれがかなり高いんです。
国際線利用では空港税だけで10,000円近くかかるそうです。
一方で、僕が国際線で使ったイタリア・ローマのフィウミチーノ空港を調べてみると約2,000円。
額が全然違いますよね?
こういうことを知ってから調べるだけでも、航空券代を節約することができますよ!
最後に。
あのヨーロッパでの経験を踏まえて伝えたいこと。
僕はあの1ヶ月間、今までにない貴重な経験をしたと思っています。
卒業旅行の時期だったので友達と現地集合・現地解散してみたり、一人の時にはいろんな方と出会ってお話とか議論とかして多くのことを学んだり。
旅費の節約だけでこんな充実した日々を送れるとは思わず、これをいろんな人に教えてあげたいなと。
こんな気持ちから今回「ヨーロッパ一周」と題してこの記事を執筆させていただきました。
旅の仕方は十人十色。
誰かの思い出話と自分が見て感じるものはきっと違うはずです。
だからこそ、最後にこれだけ伝えたい。
さあみんな、旅に出よう。