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旅で命を落とす、感染症。渡航前に必ずしたい予防策をまとめてみた

ゆづ / ラテンを愛する女子大生

積極的に写真に写りたい

こんにちは、スリランカに行きたくてたまらないゆづです!
ここ最近海外に旅に出る友人が増えてきてとても嬉しいです!

 

しかーし!海外には危険がいっぱい.今回のテーマは、海外における”感染症”。

 

マラリアや狂犬病なんかの名前だけでも聞いたことがあるでしょうか?
渡航前にしっかり準備しないと、のちのち大変なことになるかもしれません。

 

自分の命を守るため、二次感染させないためにも、事前予防は絶対必要です。

 

 

感染症とは?

 

感染症とは、細菌やウイルスなどの病原体が体に侵入することによって発症する病気です。日本でよく聞くのはインフルエンザでしょうか。

 

海外では、日本には存在しない感染症がたくさんあります。
そして、旅をした際にそういった感染症にかかる可能性も十分に考えられます。

 

でも、感染症と聞いてもピンとこなかったり、自分には関係ないと思っている方も多いのでは。
そこで今回は、特に東南アジアやインドのような学生に人気の旅先でかかり得る感染症と、その予防法を紹介します。

 

なぜ予防が必要なのか

photo by pixabay

 

命を守るため。これに尽きます。
健康被害が出てしまった。障害が残ってしまった。最悪命を落としてしまう…。
なんてことになったらせっかくの旅が台無しです。

 

また、法的理由としてワクチン証明書を保持していないと入国を受け付けていない国もあるんです。

 

どんな時に予防が必要なのか

 

世界一周準備としてワクチン接種をご存知の方も多いと思います。
様々な国を訪れる世界一周では、そのぶん感染症のリスクも高まります。ワクチン接種は必須!

 

しかし、今回わたしはこれを伝えたい!

 

世界一周でなくても海外に行くなら予防は必要!

 

特に学生に人気の東南アジアやインド、南米などの途上国は感染の危険性が高くなっています。
自分には関係ない!と思わず、海外に行く際は必ず感染症の対策をしっかり行いましょう!

 

感染症の種類

photo by pixabay 

ここからは、海外で注意すべき主な感染症を紹介します。

 

A型肝炎

地域 :中国、インド、東南アジア諸国、中東諸国、南アフリカ諸国、南米諸国、カリブ海諸国の先進国以外

 

感染源:ウイルスをもつ食べ物

 

症状 :発熱や倦怠感、頭痛、嘔気・嘔吐、下痢、腹痛の発症、数日後に黄疸が出現する

 

予防法:食物の過熱・殺菌、A型肝炎ワクチン

 

マラリア

地域 :熱帯から温帯

 

感染源:マラリア原虫を持った蚊

 

症状 :発熱、寒気、頭痛、嘔吐、関節痛、筋肉痛など

 

予防法:虫よけ、予防内服薬

 

日本脳炎

地域 :東アジア、南アジア、東南アジアのアジアモンスーン地帯

 

感染源:日本脳炎ウイルスを保有する

 

症状 :高熱、頭痛、嘔気、嘔吐で発症し、異常行動、意識障害、けいれん、神経障害などが現れる。死亡率が高く、後遺症が残る可能性あり

 

予防法:日本脳炎ワクチンを2~3回接種、虫よけ

 

黄熱

地域 :熱帯アフリカと中南米の地域

 

感染源:

 

症状 :急激な発熱、頭痛、背部痛、吐き気、嘔吐、衰弱、出血傾向

 

予防法:黄熱病ワクチン、虫よけ

 

入国時や乗り継ぎ時にWHO公認の国際予防接種証明書(イエローカード)が必要な国あり。アンゴラ、ウガンダ、ガーナ、ギニアビサウ、コートジボワール、中央アフリカなど。

 

最新情報は厚生労働省検疫検疫所のサイトをチェックしてください。

 

狂犬病

地域 :日本、イギリスなど一部の国を除いてほぼ全世界。特にインド・ネパール・東南アジア・中南米・アフリカ

 

感染源:ウイルスを持つ犬、猫、キツネ、アライグマ、コウモリなどの哺乳類動物に噛まれる、または傷口を舐められること

 

症状 :発熱、頭痛、全身の倦怠感、嘔吐、噛まれた傷口が傷む、液体を飲むと痙攣を起こす、落ち着きのなさ、興奮しやすい、筋肉の痙攣など

 

予防法:狂犬病ワクチン

 

現在の医学では治療法はなく、発病すればほぼ100%死亡する病気です。
また、ワクチンを打っていても、動物に噛まれた場合すぐに現地の病院に行きましょう。ウイルスが脳に到達するまでに、さらにワクチンを打たなければいけません

 

もし動物に噛まれたとき、電力が行き届かないアフリカの奥地やアマゾンの病院がない地域にいたとしたら。

 

助からないかもしれませんよね。

 

狂犬病が完全にない国は、地球上で日本とオーストラリア、ニュージーランド、イギリス、アイルランド、スカンジナビア諸国しかありません。つまり、先進国であっても他の国に行くときには気を付けなければいけません。

 

かわいいからといって野良犬や野良猫に近づくなんてもってのほか!

 

無謀と冒険は別物ですよ。

 

予防法まとめ

 

第一に、ワクチン!

 

病院によって扱うワクチンは違いますが、ほとんどは数回、間隔を空けての接種ですので早め早めに病院に行くことをお勧めします。国産、輸入などワクチンの種類や病院にもよりますが、お値段は万単位と結構お財布には痛い…。

 

学生には簡単に手が出せるものではないかもしれません。
しかしワクチンは命を守るもの。海外に行く前にご両親とも一度じっくり話してみるのをおすすめします。

 

そして、虫よけスプレーに長袖・長ズボン!

 

防蚊対策にはDEET(蚊に対する有効成分)30%~50%のものが勧められています。これで5時間程効果が続くそうです。汗をかいたらこまめに塗りなおす、日焼け止めの後に塗る、などの注意事項もあります。

 

私は昔カンボジアに行くのに虫よけスプレーを忘れてえらいことになったことがあります…(汗)
虫刺され跡にもなるので必須の持ち物です!

 

最後は加熱・殺菌されたものを食べる、水道水や氷の入った飲み物は飲まないこと!

 

A型肝炎や食中毒は食べ物を介して感染します。可能ならば、自炊すると感染率が低くなります。
また日本と違い、海外の水道水は飲み水に適しません。必ずミネラルウォーターを買って飲むようにしましょう。

 

ワクチンを受けたひとに聞いてみた

 

photo by pixabay

 

ワクチン接種の必要性をよりリアルに知って頂くために、
世界一周経験者であり、感染症予防ワクチンを受けたことのあるこの方にお話を聞きました!

 

石川駿介さん

 

photo by Isikawa syunsuke

―なんのワクチンを打ちましたか?

 

狂犬病(3回) 、A型肝炎、黄熱病、破傷風 (事前に接種済)を打ちました。

 

―どうしてワクチンを打とうと思ったのですか?

 

海外では日本より衛生面であったり環境上打う必要があったからかな。また、黄熱病の予防を打った証のイエローカードがないとケニアとか入国出来ないからです。

 

―ワクチンを打ってよかったと思いますか?

 

すごく思う。打ってなくても旅はできるけど、病気になった時命の危険に脅かされるから打ってて良かったです。

 

―発展途上国に行くときに予防接種は必要だと思いますか?

 

必要。日本の感覚で過ごしていても食べ物1つで病気にかかるから命を守るのにコストはかけた方がいい。

 

―海外に行く人にアドバイスをおねがいします!

 

お金で命が守られるなら払わないと損です!リスクをなくして楽しく旅をしましょう!

 

ありがとうございました!
世界一周経験者による予防接種について、詳しくはこちらの記事をご覧ください!

(経験者のお話はあくまで当時のものです!必ず最新情報もチェックしてください。)

 

どこで予防接種するの?

photo by pixabay

「渡航外来(トラベルクリニック)」のある病院で受診してください。
感染症を扱う渡航医学(Travel Medicine)は日本ではまだまだ普及しておらず、病院はそう多くないのでご注意を。[渡航外来 地域名]と検索してみてくださいね。

 

また病院ごとに取り扱うワクチンが異なるので、問い合わせの上確認してください。
黄熱のみ各地域の検疫所で接種できます。

 

渡航まで時間がない!というあなた!渡航先での接種を検討しましょう。
タイでは割安に受けられるようです!こちらの記事をご覧ください。

 

参考ホームページ

 

厚労省検疫所HP FORTH

外務省海外安全HP MOFA

Fit For Travel(海外サイト)

 

まとめ

photo by pixabay

 

私は来年の春に東南アジア、そしてスリランカを1か月かけて旅する予定です。
それに向けてそろそろワクチンの予定を立てていこうかな、と考えています。

 

感染症予防だけでなく、海外旅行保険に加入していると経済的により安心ですね。

 

感染症予防をするだけではなく、感染症に関する知識があるだけでもしもの時の命綱になります。
この記事が、みなさんが最高の旅ライフを送る助けになれれば幸いです!

 

 

 

 

 

ゆづ / ラテンを愛する女子大生

琵琶湖のそばで育った滋賀県民。紅茶好きが高じてスリランカを旅した。ティータイムしませんか?

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