平成最後のクレイジージャーニー。モンゴルの遊牧民にアポなしホームステイした話
(※本記事は2019年2月2日に更新されています)
みなさんこんにちは~。
旅のあとはひたすらバイト。だんだん財力がついてきたあっきーです。どうぞよろしく!
さてさてみなさん。
「突撃企画」ってやったことありますか?
僕はやったことなかったんですが、ヨーロッパ一周から帰ったある日ふとこう思ったわけです。
「刺激が欲しい。」
慣れてしまった頃の女性関係と一緒ですね。(笑)
そこで今回、モンゴルを舞台に企画した
アポなし遊牧民ホームステイ。
挑戦を待ち受けるいくつもの壁、それを乗り越えた先に待っていた新しい世界。平成最後の夏に敢行したクレイジージャーニーをみなさんへ。
それではいってみよう!
遊牧民ホームステイを考えたワケ
Photo by Pixabay
僕は高校時代、日本から遠く離れたニュージーランドという国で短期のホームステイをやったことがあったので、今回無事に泊まれれば7年ぶり。
なぜ突撃企画がホームステイになったのか。
なぜアポなしで遊牧民に泊めてもらいに行ったのか。
これを少し語っていこうと思います。
一瞬の観光では感じれないリアル
Photo by Pixabay
僕のこれまでのバックパッカーの思い出を少し振り返ってみると、観光名所を巡って、歴史や文化に触れてといったことはだいたいやってきたような気がするんです。
でも数か国の周遊を安く抑えるために結果こうなった、という感じが少し否めなかったんですよね。
観光目的としては100%以上の満足感なんですけど、ちょっと旅人感はないなーと。
そこでこう思ったんです。
現地の人たちともっと近い距離で接して、生活に密着することで感じることができるリアルがある
↓
密着生活送ったら旅人っぽくてカッコいい!
そこで実行に移したと、そんな感じ!
なぜツアーを使わなかったのか
Photo by Pixabay
これは旅中とか帰国後とか、いろんなところで友達からものすごく聞かれたことでしたね。(笑)
確かにモンゴルではゲルに宿泊できるいくつものキャンプサイトがあったり、ゲストハウスと遊牧民が組んでいるツアーがあったりするんです。
僕がこれを選ばなかったのは、
観光客が快適に生活できるように用意されてて、本当の生活を知れないと思ったからですね。
あと「観光用でお金を取るんでしょ?」ってこともよく聞かれた気がします。
これに関しては先進国の人間がお金を出し惜しみする必要はないというのと、子供の教育資金に流れることが多い実情を考えて気にしてませんでした。
アテはないけど、遊牧民のもとへ!
Photo by Akkey
というわけでやってきたモンゴル。
主要空港は歴史にも出てくるチンギス・ハーンから名前をとってチンギスハーン空港です。
どうやって遊牧民のところに会いに行ったのか。
どんな遊牧ライフを送っていたのか。
ここではそんな旅の一部を紹介していこうと思います。
遊牧民に会いに行く準備
Photo by Akkey
まず旅の大前提として、みんなに覚えていてほしいことがあります。
英語を話せる人がいることを期待しないこと。
なので今回準備したのが見慣れない文字が書いてあるメモ帳(上の写真)です。
ウランバートルの宿のママさんにモンゴル語のあいさつとか便利な言い回しを伝授してもらって、遊牧民のところへと会いに行きました。
ちなみにメモ帳の写真に書いてある謎の文字は
「Can I sleep in your house? (あなたの家で寝てもいいですか)」という意味です。
いざ遊牧民のもとへ!
Photo by Akkey
現地の人にはなるべく現地語で話す。
僕が旅をする上で一番大事にしていることです。
日本に来た外国人観光客から日本語で「ありがとう」とか言われたら素直にうれしいですもんね。
という綺麗事を言っておりますが、
実情はどうがんばっても1日ではモンゴル語が全然上達しなくて、上の写真の紙を見せないと行けなかったとそういう感じです。(笑)
Photo by Akkey
こうして現地の人に案内されるままに、ひたすら首都から離れるようにバスを3台乗り継いで行くことになりました。
ちなみに外国でのヒッチハイクは禁止されている国もあるのでオススメしませんが、
ヒッチハイクでなくバスに乗る時でも、こういう紙を一枚準備するだけで案外早く目的地に着いたりするのでオススメしますよ!
泊めてくれるゲル探し
Photo by Akkey
こんな感じで未舗装の道を通り抜け、とうとうたどり着いた小さな町ですが、ここに着いたらいよいよ今回の旅の本番。泊めてくれるゲル探しです。
探し方なんですけど、これはいたってシンプル。
町からどんどん離れるだけ。
(まあ遊牧民ですから!(笑))
だいたい歩いて40分くらい経つとこんなところにたどり着いたんです。
Photo by Akkey
町外れに来ると、いろんな動物がそこら辺にいたり、ゲルだけで生活している人たちが増えたりしてきてという感じ。
ここらへんで一人の女性を見つけて、ボディランゲージを織り交ぜながら先ほどのノートの言葉を発したところ交渉成立したんです。
こんな感じで3日間のホームステイ生活スタート!!ということになりました。
遊牧生活をチョロっと。
Photo by Akkey
今回僕がお世話になったモンゴルの遊牧民。
ただ宿泊するのでは日本から来た迷惑少年になるかなと思ったので、宿泊交渉の時にこう言ったんです。
「僕は何でもお手伝いします。」
肩書きは「大学院生」から「遊牧民見習い」へ。
どんな遊牧生活を送っていたか簡単に紹介していこうと思います。
ウシさんの乳搾り
Photo by Akkey
着いた初日の夜から毎日これをやっていました。
夕方の17時頃から始まるんですが、日の落ちた20時頃まで約3時間ほどやってました。終わるころには満天の星空の下でお片付けって感じです。
こんな感じで日本から50時間かけて行ったモンゴルの田舎が僕の乳搾りデビューとなりました。
自家製チーズ作り
Photo by Akkey
僕が行ったのは9月初めだったんですが、その時で既に10℃を切る寒さ。
この先-30℃くらいまで下がる冬には動物からも食料を得られなくなるらしく、彼らはこうして冬になる前に保存のきくチーズを作っておくみたいです。
3日くらいかけてひたすら脱水して残った固形物をスライスしたのが上の写真なんですが、ヤギ乳のチーズはすごく独特の味でしたね。
降り注ぐ満点の星空
Photo by Akkey
今回モンゴルの田舎に行くにあたって、どうしても撮りたかったのがこのゲルと星空。
日本と違って周りに明かり一つないような場所なので、プラネタリウムを超えるレベルで星空がものすごく綺麗なんです。
南米のウユニ塩湖の星空なんかも綺麗と聞きますが、日本から近くても往復5万くらいの航空券を買えばこういう綺麗な星空が見られます。
モンゴルに行ったらちょっと田舎に行くのをオススメします!
アポなしで行くことのリスク
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今回僕はアポなしで行きつつも、運よく遊牧民の方に泊めてもらえました。
ですが、面白くしようとすればするほど危険が付きまとうのが旅というものだと思います。
目先の楽しみに気を取られているうちに陥った失敗が、大変なことにつながることもあります。
これではせっかく楽しみにしていた旅も辛い思い出になっちゃいますよね。
危険な目に遭う人を増やさないという意味で、こういうことにも触れていこうと思います。
宿泊先が見つからない
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今回のようにアポなしで向かうことの一番の問題点はコレだと思います。
僕は一応全財産を失った時含めこういう事態のリスク管理は常に心掛けるようにはしてるんですが、突撃企画は特に先が読めなかったですね。
逆に読めてしまったら全く面白くありません。(笑)
せめて寝袋を持っていくとか、近くの町の場所・宿泊施設を調べておくとかしておくといいかもしれません。
あとは、maps.meは通信できなくても位置情報がわかるアプリでかなり重宝するので、海外旅行に行く際はスマホに入れておくことをオススメします。
人以外に襲われる可能性
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これは旅を終えてから考えたことなんですが、僕が向かったのは動物がそこら辺にいる環境。
そして番犬が家畜を守っているようなそんな環境です。
これが意味してることが何かというと、家畜を簡単に襲ってしまうような動物もいるということなんです。
ただでさえ旅先で喧嘩になりそうだと思ったらお金で解決しちゃう僕がこんなのに出会ったら、
そこでThe ENDでしたね。(笑)
もし泊まれなかったら寝袋にくるまれながらモンゴルの大草原で星空を眺めようとしてたんですが、しっかり泊まる家を見つけられて命拾いしたと思っています。
最後に。
前回の20万でヨーロッパ一周!?~倹約バックパッカーの節約術を大公開~に続いて、
今回はモンゴルでの突撃企画・アポなし遊牧民ホームステイについて執筆させていただきました。
日本からほど近いところにある途上国、そこでは現代生活に慣れきって大切な何かを忘れてしまった僕たちが大切なことを学ばせてもらえる。
これがある意味、敢えて途上国に向かう原点回帰的な旅の良さなんじゃないかなって思うんです。
そして、何事にもリスクはつきもの。
これは旅に限った話でなく、社会での行動一つとっても同じことが言えると思います。
でもそれが大きいほど、その先に待っているモノも期待をはるかに超えてきます。
皆さんも何事にも臆せず、次の旅では何かに挑戦してみてはいかがでしょうか。
Photo by Akkey